問題意識
2023年8月21日
お盆休み期間中、
人を大切にする経営について少しでも学びを重ねたいと思い、
会社からお借りした坂本光司先生の著書
「経営者のノート」を読みました。
その中で、はっと気づいたことがあります。
それは、問題は起きていけないことではなく、
解決すべきことに気づける
良いチャンスであるということです。
著書によると、
“「問題」とは、あるべき姿 マイナス現状のことである。
その「問題がない」ことこそが問題である。
(略)
あるべき姿と現状が、数値化・見える化されていなければ、
そもそも「問題」があるかないかもわからない。
ところが多くの企業は、
この基本的な問題論への認識が甘いといわざるを得ない。”
と定義づけています。
主観的に、「問題」は起こってはいけないことで
常に問題が起きていない状態を保つ必要があると考えていましたが、
それは間違っているということに気づかされました。
具体的に例を挙げると、
月次業務として処理している仕事について、
先輩から引き継いだ仕事だからとか、
周りがやっているから、
という理由で仕事を進めていくのではなく、
この仕事はどの部署の誰に責任があるのか、
非効率的な業務ではないか、
そもそも必要なのかなど、
常に問題があることを前提に考える必要があるということです。
どんな仕事にも目的があり、
相手にボールを渡す役割や、
自分がボールを創る役割など、
仕事内容は様々です。
改めて1つ1つの仕事の目的を考えると
その仕事の問題点に気づき、
業務の最適化を図ることができるかもしれません。
これからは、
問題意識がなく、やらなければならないからという理由で
ただ仕事を進めるのでなく、
仕事の目的や無駄がないかを常に考え、
正しい優先順位をつけて
意味のある仕事ができるよう、意識していきたいと思います。
N.I.
<参考文献(本)>
・坂本光司,経営者のノート 会社の「あり方」と「やり方」を定める100の指針,2016年