トーケン労災互助会安全大会
社長コラム ~未来への胎動~ 2026年6月1日
本日はトーケン労災互助会の安全大会に協力企業の経営者・職長の皆さまに多数ご参会いただき、誠にありがとうございます。また、社長として、互助会理事長として、日頃より互助会活動ならびに当社事業にご理解とご協力を賜っておりますことを、まずは心より御礼申し上げます。
さらに本日はご多忙のところ、小松労働基準監督署にご来賓としてご臨席賜りました。後ほどご講話を頂戴いたしますので、皆さまにはご拝聴を宜しくお願い申し上げます。
昨年度は、トーケンの売上高が過去最高水準で増収増益を達成することができました。これはひとえに、皆さまが現場を支え、お力添えいただいた成果です。心より感謝申し上げます。さらに、能登半島地震の復興につながる取り組みも検討・精査を進めております。これからも地域の期待に応える仕事を継続してまいります。

いま、現場の業務効率化と生産性向上のため、当社はBIMやDX、生成AIなどデジタル技術の導入と運用も加速しています。設計段階からのフロントローディング、干渉チェックの徹底、施工BIMの活用により手戻りを減らし、現場の負担を軽くする取り組みです。もちろん、現場はアナログな作業が中心であることも事実です。だからこそ私たちは、「デジタル」と「アナログ」をうまく組み合わせたハイブリッド型の作業所を目指していきます。
協力企業の皆さまと一緒に、安全で働きやすく、品質と信頼を高められる現場づくりを進めてまいります。また、次代を見据え互助会の再編も進めており、新しい協力会体制への移行を検討しています。トーケンとお付き合いいただく協力企業の皆さまとの輪を広げ、強固な互恵関係を築き、発注の透明性、情報共有、教育・研修、事業承継される青年部との充実を通じて、永続的に真のパートナーとして共に成長できる体制を構築していきたいと考えています。
一方で、業界を取り巻く環境は依然として厳しい状況にあります。資材価格の高騰と高止まり、人手・技術者不足、働き方改革による残業規制や賃上げなどを背景に、建設コストは上昇し、現場の負荷も増しています。加えて、直近のリスクとして、原油・ナフサ関連の供給が逼迫し、樹脂系材料や塗料、合成材料などの原材料供給不足により、すでに協力企業さまから「納期未定」「受注停止」といったご連絡も入り始めています。
こうした局面では、情報はオープンに、課題は早く共有し、先手を打つことが重要です。当社としては、協力企業の皆さまと現場作業所、購買、積算との更なるコミュニケーションと連携強化、先行発注の徹底、工程安定に向けた調整を一段と進めます。必要に応じて共同購買や代替材料の検討も含め、皆さまと連携して対策を講じてまいります。協力企業の皆さまには、情報共有と早めのご相談をお願い申し上げます。
そして、何はともあれ「安全」については言うまでもなく最優先です。重大災害ゼロは厳命であり、休業災害ゼロを目指します。現場の安全と品質を守る——この基本だけは、いかなる状況でも揺るがせません。また、今日からの準備月間を経て、7月1日から安全週間が始まります。今年のスローガンは「多様な人材 全員参加 みんなで育てる安全職場」です。多様な働き手がいる今こそ、全員が当事者意識を持って参加することが欠かせません。安全パトロール、危険予知活動、リスクアセスメントの実施、健康管理と作業手順の遵守——基本を徹底し、重大災害ゼロ・休業災害ゼロを全員で実現していきましょう。
特に「墜落・転落災害の防止」「重機・車両災害の防止」「第三者災害の防止」の3点を重点に、基本動作と安全確認を徹底してください。現場に潜む危険を見逃さず、一つひとつの 作業を確実に行うことが、重大災害の防止につながります。 あわせて、ヒヤリハットや小さな異常は「危険の芽」です。気づいた人がその場で声をかけ、速やかに情報共有を行い、早期に対策を講じることを徹底してください。こうした常に報告、相談の職場環境を築いていくことが、安全風土の醸成につながります。
また、これから夏本番を迎えます。おかげさまで近年は当社現場での熱中症発症ゼロが続いていますが、決して気を抜くことはできません。昨年より導入している体調管理のための手首装着型のハモンバンドは、今年も継続して現場にて貸与します。まずは大型現場を中心に職長さん・作業員さんへ配布し、体調の可視化によって未然防止を図ります。本日ご参会の皆さまには、現場での活用と社内周知に、ぜひご協力をお願いいたします。 結びに、本日ご参会の皆さまのご安全とご繁栄、そして互助会ならびに協力企業の皆さまの堅実な成長を心より祈念申し上げます。「安全はコストではなく、信頼そのもの」です。本日の学びを、ぜひ明日からの現場で実践していただきたいと思います。今後とも変わらぬご指導・ご協力を賜りますようお願い申し上げ、私の挨拶といたします。本日はどうぞよろしくお願い申し上げます。
代表取締役社長 伊野 博俊