第40回(令和元年度)「入選」
社会福祉法人桜木幼稚園(金沢市寺町)
百余年の歴史を持つ教会付属幼稚園の改築計画である。園舎内の既存樹木を活用した園庭も時の流れが引き継がれている空気が園を心地よく包んでいる。木造外壁耐火により木質を多用することを可能にした園舎として評価された。愛着のある記憶を継承するべく木造園舎を実現するためには、構造やプランの制約も強くあり、特に「幼保連携型こども園」への移行に伴う用途の多様性を実現させるには非常に困難を要したと想像に難くなく、これからの園舎建築の一つの答えであることが期待される。また住宅街に組み込まれたような変形の敷地に対し、「教えとあそび」をバランス良く織り交ぜる遊びごころのある豊かなプランニングにより対応していることが評価された。 (審査講評より)
第33回(平成23年度)「優秀賞」
西邸 N-HOUSE(小松市白江町)
小松市近郊の新興住宅地に位置する、高さ4メートルの打ち放しコンクリートの壁に囲まれたコートハウスタイプの住宅である。前面道路は交通量の多く、騒音などからプライバシーをどう確保するかが大きな課題であったが、4mという高さを最大限活かした空間づくりがみられ、熟年夫婦世帯の終の棲み家として、空間的贅沢さが好感をもって受け入れられる。それは禁欲的なデザインの精神が貫かれているからである。平面構成は単純明快でプライベートとパブリックゾーンが区切られ、各部屋に応じた大小の分割された中庭は、内外の空間構成にメリハリをつけて心地のいい構成が高く評価された。(審査講評より)
第32回(平成22年度)「入選」
小松精練 本社棟(能美市浜町)
第22回(平成12年度)「石川県知事賞」
宮本三郎美術館(小松市小馬出町)