万感の想いとこれから
2025年8月20日

「金沢ゆめ街道」に「おわら風の盆」八尾の有志の皆さんが、 能登復興を願い友情出演され、トーケンが協力いたしました
さて、私は9月1日より相談役に就任します。よって最後の会長室だよりとなりますので、よろしくお願いいたします。
振り返ってみれば20年前に入社して以来、様々な事に挑戦し、改革を推し進め、今日のトーケンを築いてきました。当時、清水建設時代が「第一人生」でトーケンが「第二人生」では社員に申し訳ない、清水で修行して、このトーケンが「本命人生(第一人生)」でなければならない、社員に腰掛の社長と思われたくないとの気概で決意しました。それから20年、今では最後までやり遂げられたという達成感と充実感の人生であったと、熱い想いがこみ上げてまいります。これは社員の皆さんが、私が掲げた多くの改革案や経営戦略に賛同し、理解し、共に実行し、改革に挑戦してくれたおかげです。さらに同志・仲間として「よくぞ私について来てくれた」と心より有難く、皆様への感謝!感謝!の思いです。
私は、「会社人生を本当に悔いの無い様にやり遂げることができた」という思いで胸が一杯です。何を置いても、私を信頼してくれた多くの社員に恵まれ、存分に力を発揮できた事につきると思っています。「皆さんのお陰」であり、「本当に幸福もの」と感じていることを、心からお伝えしたいというのが私の本心です。
私は、トーケンを我が子の様に愛しく思っています。業界活動やロータリー活動など、他の経済界活動には興味もなく、トーケン一筋でありました。よってトーケンがこの様に変身し成長した姿を見るにつけ、改めて根上はなんと幸福もんだ!と大きな声で叫びたい心境です。何よりも、心より信頼できる伊野社長という後継者に恵まれ、安心して後を託す事ができる事、そして幹部社員や若手社員の成長が著しく頼もしいという事、私から見て、トーケン社員は本当に逞しく、「会社の事はワガコト」との愛社精神の高い「エンジン内蔵型社員」が多く育っていることを嬉しく思います。そして「人を大切にする経営」に基づいた、「社員の幸福のために会社が存続するという高い志」が会社に息づいています。さらに「五方良しの経営」と地域弱者を大切にする地域共生社会への貢献など、「企業は社会の公器」としての役割を果たすという自覚も身に付いています。今期、来期の業績の見通しも明るい、このタイミングが経営を委ねる最高のタイミングであり、引き際でもあると考えております。
よって、このような良い環境のタイミングを作ってくれた伊野社長をはじめとする経営陣、そして幹部社員、全社員に「本当に有難うございました」と心より感謝の意を表したいと思います。
なお、今後私は相談役となりますが、経営は伊野社長が中心となる経営陣に全てを委ねる訳ですから、任せると決めたら全てお任せするという事です。
これからの相談役としての役割もありますが、今まで本当にお世話になりトーケンを信頼して頂いた加賀屋さんの能登半島大地震に対する大変な被害、この復興に私共トーケンが全力で取り組み、少しでもお役に立ちたいと願っております。この復興にご協力し、必ず成し遂げる事こそが、これまでのご厚情に対するご恩返しと決意しています。よって私の最後の出番・役割として頑張る所存です。
皆さん、会長室だよりは最後になりますが、長い間本当に有難うございました。
代表取締役会長 根上 健正
