師走を迎え
2024年12月1日
本年も皆様方には大変お世話になり、誠に有難うございました。
さて師走を迎え、今年を振り返って思う事と言えば、何よりもあの痛ましい能登半島地震です。そしてその後の豪雨災害の発生、能登の皆さんの悲痛な叫びが胸に響きます。「次から次へと何故こんな目に遭うのか、もう心が折れてしまう」といった声に、石川県民のひとりとして、せめて大変な辛さや厳しさを共感・共有し、能登の被災者の皆さんに少しでも役立つ事は出来ないのかと考えました。その思いから、私達にできる微々たる行動ではありますが、能登地区の社会福祉法人の被災者の方々への慰問を行い、障がい者の皆さんが心を込めて作ったBuddy(植彩インテリア)や、愛Boxという名の洋菓子を贈らせて頂きました。
また、志賀町の能登中核工業団地には、トーケン施工の企業が何社もあります。それらの企業や穴水町の社会福祉法人も大きな被害を受けられました。地震発生時から当社として鋭意、改修・復旧に努め、協力しております。とにかく甚大な被害となり、苦慮されている皆さんに少しでも役立ちたいと願っての事です。さらに、身の丈にあった寄付金を送るなど、私共にできる事を一生懸命にご協力した一年でした。
そして、私共の大切なお客様である「加賀屋」さんも、大変な被害を受けられました。前回の地震対応に続き、新型コロナウィルスの影響による大きな痛手という厳しい状況の中、ようやく立ち直りこれからという時の令和6年能登半島地震です。言葉では言い尽くせない程の大打撃、悲痛な思いです。現在も、未だ復旧の見通しは立っておりません。しかし、その中で私達トーケンは復旧のための調査や提案、そして新館構想など積極的に協力し、少しでもお役に立ちたい、日本一の「加賀屋」ブランドの再構築にご協力したいと思っています。必ずや「加賀屋」さんの復興は成し遂げられると信じての取り組みです。
今年の明るいニュースとして、トーケンは、栄誉ある「第14回 日本でいちばん大切にしたい会社大賞 中小企業庁長官賞」を受賞しました。この受賞は地域社会や取引企業を大切にする「五方良し」の経営が認められ、私達の地域共生社会実現への貢献が評価されたものです。また、トーケンが今年大きく飛躍出来た事として、創立以来最大規模の工事であるカジレーネ様の新工場が無事に完成しました。そして、新たに共和産業様の超大型新工場も着工となりました。両社を含め、発注者であるお客様から厚い信頼を頂いている事は、私たち全社員が感謝する事であり、必ずやご期待にお応えしなくてはなりません。
こうして振り返ると、今年はまさにいろんな意味で激動の一年でした。
最後になりますが、当社が関わる皆様方、そして社員の皆さん、寒風吹き荒れるこの一ケ月とにかく健康に留意され、明るく楽しい正月が迎えられるように共に頑張りましょう。
代表取締役会長 根上 健正