高年齢者活躍企業コンテスト 厚生労働大臣賞受賞にあたり
2022年10月11日
10月5日、東京都内にて厚生労働省と独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が共催する「高年齢者活躍企業フォーラム」が開催されました。「高年齢者活躍企業コンテスト」の表彰式等が行われ、当社は厚生労働大臣賞受賞企業として出席し、受賞者による事例発表とトークセッションに私が登壇しました。
当社は、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 石川県支部から推薦を受け、「石川の代表企業」としてコンテストへの応募をお願いしますとの事でした。私共は一般製造業や食品製造業・小売業などとは異なる、建設技術者を中心とする技術集団です。正直、高年齢者の雇用には難しい側面もありましたが、せっかく豊富な技術と働く意欲を持っていながら機会を与えられない大手ゼネコン定年退職者への求職支援と、私共の立場からは力を借りて会社の変身に役立てたいとの思惑もあっての取り組みとなりました。それまで培った技術を若手育成のための指導役として生かしていただき、蓄積された豊富な技術やノウハウを若手社員に伝授して欲しいという私共の想いと、働きたいという方の想いが一致しました。ノルマなどを持った責任者としての役割でなく、持ち味や個性を生かして、楽しく笑顔で若手社員と接触していただきたい、また、人生経験を生かし、建設マンとして社会人としての自覚や責任感についても指導していただきたいという想いも伝えました。
また当社は、地域のお役に立ちたい、必要とされる企業になりたいという経営信条を掲げております。これが地域共生社会への実現に貢献したいという願いにつながり、女性高年齢者の活躍の場となっている高齢者介護施設紹介センター「ウチシルベ」や、障がい者就労支援「植彩インテリアBuddy」生産事業などを始めることとなりました。女性高年齢社員は新しい事業の難しさを乗り越え、やりがいを持って活き活きと働いてくれています。
この様に、高年齢者の活躍が会社を大きく変え、社員の意識改革を促し、技術力、管理力の向上につながり、信用力が増す、前向き思考のプラスのサイクルとなってトーケンの成長路線が確立していくことは間違いないと確信しました。
フォーラムでは、これらの活動を「人を大切にするダイバーシティ経営」と題して発表しました。他社の事例発表を拝聴したり、自らトークセッションに登壇し、どの企業も素晴らしい取り組みだと感じましたが、トーケンの取り組みは時代の求めに合致しており、何よりも「社員を大切にする」「地域の人々を大切にする」という私たちの高い志は大いに誇れるという事を強く実感いたしました。これから益々「人を大切にする経営」を志として「地域共生社会」実現に力を合わせて取り組みたいと強く願います。
令和4年10月吉日
代表取締役会長 根上 健正