「八尾四季邸 春の風」誕生について
2021年10月28日
新型コロナ問題も感染状況が大きく減少に転じ、ようやく少しずつ安心して活動が出来るようになりました。この先もまだまだ油断できないとの思いですが、意識が良い方向に向かっていく事は喜ばしい事と思っています。
さて、私の「会長だより」春風秋霜にて何度も故郷八尾、特に「風の盆」のことを記載してきました。「故郷を愛する」私の気持ちをお伝えしたい事と「風の盆」をPRして是非一度見て頂きたいとの熱い想いでの事でした。「私の熱い想い」が通じたのか八尾の友人から「掘り出しものの良い民家」があるとの情報を頂き、家主の方のお人柄も素晴らしく、別荘のようにとても大事にしていたとのお話も直接お伺い致しました。長い間大切にしていらっしゃったからこその手放す淋しさの心中をお察しして、大事に活用できるのは「わがトーケン」だとの確信の上、譲り受ける事と致しました。そして、このご好意にお応え致したく、この民家の名称を「八尾四季邸 春の風」と命名致しました。風の盆の「越中おわら節」の歌詞に春・夏・秋・冬の八尾四季があります。
“揺らぐ吊り橋 手に手を取りて 渡る井田川 オワラ「春の風」(春)”
この春の風とは、幕末の西郷隆盛や勝海舟に多大な影響を与えたと云われている江戸時代の儒学者佐藤一斎先生の言志四録にある春風秋霜の名言です。春の風のように穏やかな態度で人に接し、秋の霜のような厳しい態度で自らを律しているという意味です。この事から「八尾四季邸 春の風」と名付けました。天から授かったようなこの貴重な建物をいかにして社員の皆さんが活用され、喜ばれる運用が出来るかが、提供頂いた八尾の皆様への恩返しとなるのではというのが私の想いです。会社としては「風の盆」や「曳山祭り」での接待用、そして社内研修や社員の福利厚生のための保養所としても考えています。又、富山地区への本格進出に伴う拠点としての使用等、これからの活用が期待されています。今、空調設備の改修や一部内装の見直し等工事も進めております。接客用の備品の準備も含めて11月20日前後には開所式を挙行したいと考えております。楽しみにお待ち下さい。
代表取締役会長 根上 健正