会長室だより
師走を迎え
2024年12月1日
本年も皆様方には大変お世話になり、誠に有難うございました。
さて師走を迎え、今年を振り返って思う事と言えば、何よりもあの痛ましい能登半島地震です。そしてその後の豪雨災害の発生、能登の皆さんの悲痛な叫びが胸に響きます。「次から次へと何故こんな目に遭うのか、もう心が折れてしまう」といった声に、石川県民のひとりとして、せめて大変な辛さや厳しさを共感・共有し、能登の被災者の皆さんに少しでも役立つ事は出来ないのかと考えました。その思いから、私達にできる微々たる行動ではありますが、能登地区の社会福祉法人の被災者の方々への慰問を行い、障がい者の皆さんが心を込めて作ったBuddy(植彩インテリア)や、愛Boxという名の洋菓子を贈らせて頂きました。
また、志賀町の能登中核工業団地には、トーケン施工の企業が何社もあります。それらの企業や穴水町の社会福祉法人も大きな被害を受けられました。地震発生時から当社として鋭意、改修・復旧に努め、協力しております。とにかく甚大な被害となり、苦慮されている皆さんに少しでも役立ちたいと願っての事です。さらに、身の丈にあった寄付金を送るなど、私共にできる事を一生懸命にご協力した一年でした。
そして、私共の大切なお客様である「加賀屋」さんも、大変な被害を受けられました。前回の地震対応に続き、新型コロナウィルスの影響による大きな痛手という厳しい状況の中、ようやく立ち直りこれからという時の令和6年能登半島地震です。言葉では言い尽くせない程の大打撃、悲痛な思いです。現在も、未だ復旧の見通しは立っておりません。しかし、その中で私達トーケンは復旧のための調査や提案、そして新館構想など積極的に協力し、少しでもお役に立ちたい、日本一の「加賀屋」ブランドの再構築にご協力したいと思っています。必ずや「加賀屋」さんの復興は成し遂げられると信じての取り組みです。
今年の明るいニュースとして、トーケンは、栄誉ある「第14回 日本でいちばん大切にしたい会社大賞 中小企業庁長官賞」を受賞しました。この受賞は地域社会や取引企業を大切にする「五方良し」の経営が認められ、私達の地域共生社会実現への貢献が評価されたものです。また、トーケンが今年大きく飛躍出来た事として、創立以来最大規模の工事であるカジレーネ様の新工場が無事に完成しました。そして、新たに共和産業様の超大型新工場も着工となりました。両社を含め、発注者であるお客様から厚い信頼を頂いている事は、私たち全社員が感謝する事であり、必ずやご期待にお応えしなくてはなりません。
こうして振り返ると、今年はまさにいろんな意味で激動の一年でした。
最後になりますが、当社が関わる皆様方、そして社員の皆さん、寒風吹き荒れるこの一ケ月とにかく健康に留意され、明るく楽しい正月が迎えられるように共に頑張りましょう。
代表取締役会長 根上 健正
トーケンの取り組み
2024年10月24日
秋空もさわやかな好季節になりました。トーケンはお陰様にて、今期の業績も順調に進んでおります。社員の皆の努力の賜物と、心より感謝致している次第です。
さて、トーケンは伊野社長を先頭に新しい事にどんどん挑戦しております。BIMや生成AIをはじめとした先進的DX化にも積極的に取り組んでおり、真の「地域スーパーゼネコン」への道をさらに進んでいます。本当に有難い事です。トーケンの未来は本当に明るいと実感できております。順調な経営ができているからこそ、社員が働きやすい環境づくり、DXへの投資、人員確保、さらに将来への人財育成への投資をすることができています。トーケンの会社存在の目的は「社員とその家族の幸福」です。さらに「五方良し」の経営を実践しており、地域住民や弱者との「地域共生社会実現」への貢献にも挑戦しております。
当社は、今年3月に「日本でいちばん大切にしたい会社大賞 中小企業庁長官賞」を受賞することができました。社員には、賞の意味合いを良く噛みしめ、受賞企業に相応しい行動が求められること、自覚と責任を重んじるよう伝えています。
受賞を機に、様々な場で当社の取り組みをお伝えする機会を頂いております。去る10月18日には、福島県の雇用促進支援協議会「働きたいネット」の勉強会に、私が講師として2時間近くリモートで参加しました。講義内容として、18年間に亘るトーケンの改革への挑戦を語りましたが、企業の経営者などを対象としたセミナーで多くの事を学びたいとの要望に、少しでも役に立てたらとの思いで引き受けました。発表後は多くの参加者から、大変参考になったと御礼の言葉を頂きました。私達の絶え間ない改革や、ノウハウ蓄積の取組みが評価されていることを実感し、嬉しくもあり身が引き締まる思いでおります。
最後に、トーケンは今、本当に順調です。私はいつも社員に「治に居て乱を忘れず」、順調な時ほど危機感を持って行動するようにと伝えています。危機感を共有していれば本当にトーケンの未来は明るいと確信しております。今後も、社員一同、地域のお役に立つ企業を目指して邁進してまいります。
代表取締役会長 根上 健正
今年の風の盆
2024年9月5日
当社は毎年9月1日~3日の「風の盆」に、お客様や社員とその家族をお招きしています。今年は台風10号に振り回され、やきもきさせられ、開催も危ぶまれた「越中八尾風の盆」。この3日間は思わぬ天候の変化に恵まれました。2日の日も、17時頃まで雨模様で心配していると、18時になるとピタッと止み、その上気温までも低く、とても過ごしやすい「おわら踊り」にとって最高の環境となりました。お客様が「八尾の風の盆を、天気の神様がやらせたくて、台風を遅くさせたり進路を変えたり努力されての事じゃないの?」と笑いながら話されておりました。何か大きな運が働いているのか?さらに私の思いとして、今年の「風の盆」にお客様をお迎えしたことで多くのことに気付き、とても大きな喜びと感謝の念を抱きました。それは岡本常務を中心とするスタッフ社員全員が力を合わせ、トーケンの心を込めた「おもてなし」と「富山名産の食べ物」、そして素晴らしい「おわらの演舞」鑑賞で、「お客様と社員の家族」にいかに喜んでいただき、ご満足いただけるかを目的として努力した大きな成果があったと思います。
まさにトーケンの「心を込めたサービスを極めたい」、そんなスタッフの熱い想いの中での仕事ぶりでした。皆さんの気持ちが一体となって「最高の風の盆」に仕上げて頂きました。女性スタッフも営業マンのお迎え係も厚生委員も、本当に良く頑張ってくれました。心より感謝いたします。
お客様から「トーケンのこの素晴らしい接待を見るにつけ、まさに『総員営業』ですね。社長から一社員に至るまで、『会社の事もワガコト』とのご指導が行き届いている。」との声も頂きました。私はこの事が何よりも嬉しく、この行事に社員の成長を見る思いとなり、本当に頼もしく有難く思えました。トーケンスタッフはこの『おもてなしの心』『サービスのあり方』まで年々工夫し、改善し、努力している姿が目に見える様になってきました。又、社員とその家族に施設を解放した9月3日は、皆さん和気あいあいと楽しんでいる姿を見て、
ゲストハウス「八尾四季邸 春の風」を取得し、整備して本当に良かったと、今後も様々に活用し、役立っていくかが楽しみになってまいりました。
とにかく岡本常務を中心とする関係スタッフ社員の努力の賜物であり、西新町の中邑様、今町の袋様などご協力いただいた皆様のお陰です。
本当に有難うございました。
代表取締役会長 根上 健正
久しぶりの講演会を終えて
2024年7月4日
皆様いかがお過ごしでしょうか。私は、7月2日 金沢市文化ホールにて開催された「人を大切にする経営学会 中部支部」主催の講演会に出席し、講師として約一時間の講演、質疑応答を致しました。演題は「第2創業期における改革・変革への挑戦を語る」、副題「強く やさしく おもしろい企業づくりへの道」としてお話ししました。私の他の講師として、「人を大切にする経営学会」会長の坂本 光司先生や株式会社北國フィナンシャルホールディングス 常務の横越 亜紀様の講演もありました。
私がお話しさせていただいたのは、これまで18年の長きに亘るトーケン第2創業期の改革と変革の歴史であって、汗と涙の結晶、まるで感動物語を語っているようで、正直にいうと講演が終わった後、目がうるっとなりました。この改革・変革への努力によって、全社員と共に共有・共感し、そして心を一つにして取り組んできたことが成果となって、今日のトーケンへと成長してきたのです。本当に全社員が改革への志を理解し、共に挑戦してくれた賜物です。今では「会社の事もワガコト」との熱い想いを持つ社員が増え、心強く感じ、意識改革の面においても大きく成長、変身できたと思います。
坂本光司先生からも私の講演内容に対し、「重き荷物を背負っていくがごとく、苦労の中での感動物語であり、スタンディングオベーションをしたいほどの思いで、目頭が熱くなった」とのお言葉をいただきました。また、ある企業の会長からは「これほど体系的に改革に取り組んでいたとは知らなかった。本当に感動した。」など、多くの方々からお褒めの言葉、とても嬉しい評価をいただきました。
このように私たちの改革への努力が広く認められたことは、とても有難いこととして、「人を大切にする経営」の志をこの地域に拡げていくことも、私たちの大きな役割、使命であることを認識できました。講演会を迎えるにあたり、何度も何度も内容を見直し修正しながら準備をしましたが、「やり切った」という達成感もあり、終わってほっとしたというのが正直な感想です。なお、トーケンスタッフの吉田さんをはじめとする関係者の皆様のご協力のお陰です。本当にありがとうございました。
代表取締役会長 根上 健正
「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の表彰式
2024年3月27日
3月22日、法政大学市ヶ谷キャンパス ボアソナードタワー26階スカイホールにて「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞の表彰式がありました。当社がいただきました「中小企業庁長官賞」という栄誉ある賞の受賞は、トーケン第2創業期において「強く、やさしく、おもしろい企業づくり」をめざし、絶え間ない改革とノウハウの蓄積に全社員が力を合わせて努力を重ねた賜物です。私は「全社員の代表」との思いで出席してまいりました。
表彰式は大変晴れがましく、18年間に亘り社員の皆さんと「共に悩み、苦しみ、喜びを分ち合って」改革に挑戦した歴史を思うと感慨深く、涙が出るほど感激しました。トーケンにとって栄誉なことであり、とても嬉しいことです。私は、この大賞受賞にはとても大きな意味合いがあり、トーケンにとって、これから生き残り勝ち残るための『守り本尊』になってくれると信じています。なぜなら、「関係者すべての人々の幸福づくり」が企業の目的であるという志であり、社員は本当に働きがい、やりがいを実感できるからです。経営者も社員も大賞に恥じない行動や品格が求められ、大賞に相応しい企業として努力を続けることで、さらなる成長、発展を成し遂げる事となると考えます。
当社は『人財育成』に力を入れています。幸いなことに、トーケンには前向きで伸びしろのある社員が多くいます。今年は、工務本気塾、営業本気塾に力を入れ、若手社員の底上げ、レベルアップに努力しています。大賞受賞の『守り本尊』と、注力している『人財育成』が、さらなる成長・発展につながり、トーケンの未来は希望に満ちていると確信しています。あえて注意しておきたいこととして、『治に居て乱を忘れず』。順調な時ほど気をゆるめるなという意味のことわざです。社員の皆さんには、常に危機感をもって業務にあたって頂くことをお願いしています。
※なお、表彰式には、宮本 周司 参議院議員と須藤 治 中小企業庁長官が大変ご多忙の中を、国会の合間にお祝いに駆け付けていただき、本当にありがたいと感激いたしました。
また、懇親会での私の挨拶時に、2年間に亘り「経営人財塾」に参加してくれた木下次長へ会場からのコールが鳴り、壇上に上がり、ひとこと挨拶して喝采がありました。
木下次長の活躍が評価されてのことです。「ありがとう!」
令和6年3月吉日
代表取締役会長 根上 健正
「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」の受賞にあたり
2024年3月6日
山の雪も解けはじめ春の訪れを実感するころですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。昨年、当社は「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞に応募しましたが、この度、3月6日、大賞を受賞したとの発表がありました。それも「中小企業庁長官賞」との事です。私たち中小企業にとって「長官賞」は大変に栄誉あることと、心より光栄に存じます。この「長官賞」の要項には、「大賞の趣旨に最もふさわしい中小企業」と書かれており、審査委員会より、下記の通り主な受賞理由が策定されたと報告がありました。
【主な受賞理由】
- 従来の地域ゼネコンから脱却し、「建設総合サービス業」を標榜、難しい変化の時代を生き残るための絶え間ない改革とノウハウ蓄積に努力し、地域ゼネコンとして、成長を伴う戦略を、「多柱経営」に基づく「地域スーパーゼネコン」という高い志やスローガン、「社員が主役の企業」として、人を大切にする経営に邁進し、成長を続けている
- 「地域のお役に立ち、必要とされる企業になる」との強い志のもと、地域未来牽引企業としての役割を自覚し、障がい者を大切にする考えから、地域の弱者の支援にも取り組んでいる。同社が生産・販売する「植彩インテリア Buddy」では、社会福祉法人に快適な生産場を提供し、業務を一括委託することで就労支援に繋げている
- 高齢者の介護施設紹介事業にも取り組み、地域住民の課題解決に貢献しており、賞にふさわしいものと判断する
この賞は、私たちがトーケン第2創業期として「強く、やさしく、おもしろい企業づくり」を目指した改革への努力と、坂本光司先生とのご縁を頂いて「人を大切にする経営学会」から多くのこと学び、「いい会社」づくりに取組んだ賜物です。私自身、この受賞は長年の願いが叶ったと、とても嬉しく名誉なことであり、心から感謝する思いです。
さて、この栄誉ある受賞により、受賞企業に相応しい会社や社員の品格が求められるとともに、責任と自覚が出てまいります。私はこの自覚と責任が、トーケンをさらに「いい会社」へと変身させ、誇りとなって、更なる成長への原動力となることを期待したいと思います。
なお、3月22日に東京の法政大学スカイホールにて、表彰式が開催されます。私と岡本常務管理本部長、そして広報担当の木下総務部次長が出席する予定です。とにかくこの受賞は全社員の努力の賜物と、社員皆で共に喜びを分かち合いたいと思います。
令和6年3月吉日
代表取締役会長 根上 健正
新年を迎えて
2024年1月1日
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(2024年1月2日追記)
この度の能登半島地震は本当に大変なこと、非常事態として年が明けることとなりました。
先ずはお亡くなりになられました方々へのご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
大変な被害にあわれた私共の大切なお客様や関係者の皆様には、復旧への対応など私たちの出来ることを全力で努力致しております。
余震もあり不安な状況も続きますが、先ずは皆様の安全と被災地の一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。
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明けましておめでとうございます。本年の干支は「辰」です。辰は「ふうる・ととのう」という意味があります。また龍とも言われ、日に昇る青龍でもあります。昨年までのコロナ禍の影から脱して迎える2024年は、新たな成功を目指して挑戦の年に最適な「甲辰(きのえたつ)」です。甲辰は新しいことを始める年、今まで準備してきたことが形になるといった縁起の良い年になると期待したいと思います。
昨年は「人を大切にする経営」の志を学び、「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞に応募することができました。厳しい審査基準に対応できたことは、「いい会社」づくりに全社総力を挙げて取り組んできた賜物です。私たちの絶え間ない改革とノウハウ蓄積の挑戦と努力の歴史の中で、皆さんが力をつけて成長しております。ここからまた新たに挑戦し、さらに変身できるかは、皆さんの熱い想いにかかっています。新たな目標に向かってチャレンジをして頂きたいのです。
幸いなことに、昨年末には会社創立以来最大規模の工事の受注が決まりました。今年と来年の2年をかけて取り組む挑戦は、会社の大きな変革を伴いながら、大きく変身し、成長できるチャンスだと思っています。何かしら、未知への新たなステージに上るような思いで、気が引き締まります。今年の「甲辰(きのえたつ)」に相応しい挑戦となります。また、来年2025年は創立55周年を迎えます。「GO(ゴー) GO(ゴー)」です。今年の勢いを持続させ、55周年を盛り立てていきたいものです。
私の本来の役割の一つに人財育成があります。本年の昇龍を確実にして持続させるには、社員育成が課題です。「企業は成長するも停滞するも人」です。そのために今年もどんどん本気塾を開催します。また、胎動塾の内容も充実させて社員を鍛えたいと秘かに決心しております。皆さん期待してください。
最後に、今年も「人を大切にする経営」の志を胸に刻み、地域弱者、協力企業の皆さん、そして何よりも大切な社員の皆さん、そして私たちの大事な顧客、株主、これらの大切な五者に対し真摯な思いで接し、「会社の事はワガコト」として、社員と会社が一体となり、「いい会社」づくりに共に力を合わせて頑張ろうではありませんか。
本年も皆様にとって良い年となるよう祈念して、新年のご挨拶と致します。
令和6年元旦
代表取締役会長 根上 健正
「人を大切にする経営」に向かって
2023年12月18日
師走に入り、皆様お忙しくお過ごしのことと思います。早いもので、あと10日ほどで新年を迎えます。本当に日が経つのは早いものです。今年も様々な多くの出来事がありました。特に、私たちが目指している「強く、やさしく、おもしろい企業づくり」を推進するため、絶え間ない改革とノウハウの蓄積の努力を重ねてまいりました。また、社内に関することのみならず、協力企業とその家族への配慮や、地域共生社会への貢献のための地域弱者の方々への支援など、「五者を大切にする経営」、すなわち「人を大切にする経営」の志を学び、「いい会社」づくりに邁進してまいりました。
現在当社は、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」への推薦による審査を受けており、去る12月14日には、2次審査のため3名の審査員の先生方が来社され、視察やヒアリングを受けました。審査結果はどうであれ、応募資格である厳しい一次審査基準をクリアできたことだけでも大きな意義のあることだと捉え、私たちの努力が報われていると思えました。社員のみなさんには、感謝の念で胸がいっぱいです。
私は先生方に、2006年からの第2創業期の改革の軌跡についてもお話ししました。「新生トーケン」としての挑戦、「強く、やさしく、おもしろい企業」づくり、「建設総合サービス業」という業態、「地域スーパーゼネコン」の高い志、「多柱経営の傘」を広げる取り組みなど、私たちが心血を注いできた多くの挑戦と変身について、真摯にお伝えすることができました。「人を大切にする経営」に出会ったことで、さらに進化するトーケンの「いい会社」づくりに益々力が入ります。審査結果の発表は来年3月です。大賞受賞の知らせを、社員共々祈るような気持ちで待ちたいと思います。
いろいろと考えてみると、来年の課題はやはり人財育成です。私が会長の役割の一つとして、熱い想いをもって社員の皆と接し、人財育成に取り組むつもりです。
皆様には、これからの風雪や寒風吹き荒れる厳しい季節、どうぞ体調管理に気を付けられ、明るい正月を迎えられるよう、心よりお祈り申し上げ、年末の会長室だよりと致します。
代表取締役会長 根上 健正
加賀屋さんの「屋上庭園緑化」について
2023年11月15日
この度、念願であった加賀屋さんでの植栽ユニット型の屋上庭園の工事が完成しました。思い返すと、私たちが屋上緑化事業に挑戦を始めて14年が経ちました。この間、失敗と反省、ある意味蟻地獄に入り込んだかのような思いの中、苦労の連続での事業となりました。しかし、環境大臣表彰を受賞したり、学術的に認められるなどの嬉しい出来事もありました。その間、「屋上セダム緑化」から脱却することもでき、ようやく「植栽ユニット型庭園緑化システム」の商品開発にこぎつけ、当社社屋の屋上庭園にて実験を重ね、自信を持って販売できると確信を持てるようになりました。
当社の「植栽ユニット型庭園緑化システム」の特徴として
- 優れた吸水性・保水性
- 植栽ユニット型で駐車場やテラス等どこでも短期間で設置可能
- ユニット型のため工事終了時に見栄えも良好
- ユニット基盤は薄く(t=96㎜)軽量で設置が簡単
- 雑草が生えにくく、省メンテナンスを実現
この様な庭園型緑化はあまり他に例がなく、私たちの自信作であると思っています。加賀屋さんが誇る雪月花の4台のシースルーエレベーターから、
私たちが心を込めて造ったすばらしい見栄えの屋上庭園を見ることができます。
「加賀屋さんのおもてなしの心」とマッチして、宿泊客の心の癒しになればと祈っています。
また、夜にはライトアップされ幻想的な雰囲気が醸し出されます。
代表取締役会長 根上 健正
今年の風の盆!
2023年9月4日
待ちに待った今年の「越中八尾おわら風の盆」は3日間全て天候にも恵まれ、多くの観光客が八尾の情緒や風情、芸能文化を堪能され、その満足げなお姿を拝見して、とても嬉しく思いました。
私共のゲストハウス「八尾四季邸 春の風」には、9月1日に「三霊山サミット」に出席された富山県の新田知事、石川県の馳知事、静岡県の川勝知事の三県知事がお見えになりました。私たちの心を込めたおもてなしの中で、今町の有志の皆様の地方衆と踊り手が、精魂込めて長年磨いてきた優美で情緒ある伝統芸能を披露して頂きました。また家の前ではパイプ椅子の特設席にて西新町の勇壮な男踊りなどを心ゆくまで堪能されていました。私たちにとってこの様な機会を得たことに、誇りと嬉しさで胸が一杯となる喜びの日となりました。関係各位の皆様方、そしてトーケンのスタッフの皆様のおかげと心より御礼申し上げます。
風の盆全体としては、新型コロナによる行動制限もようやく緩和されての行事であり、久々の坂の町の活況です。ぼんぼりに柔らかい光がともり、坂の町を照らすとあたり一帯が幻想的な雰囲気に包まれます。八尾の風情が堪能できる瞬間です。
「八尾に生まれて本当に良かった」と思える程、胸が熱くなります。
代表取締役会長 根上 健正
坂本光司先生の講演会を終えて
2023年7月28日
7月27日の創立記念日に、当社主催で坂本光司先生の講演会を開催いたしました。日頃より大変にご厚情をいただいている大切なお客様、そして車の両輪として共に力を合わせて工事に携わって頂いている、取引業者の皆様をはじめ、こよなく愛する社員を含めて総勢250名ものご出席を頂きました。演題は「成長する企業の法則的特長」です。講演会に出席した全員が熱心に耳を傾けていることを拝見して、嬉しく有難い一日となりました。
さて、私共トーケンは17年前の2006年より第二創業期と位置づけ、「絶え間ない改革とノウハウ蓄積」を合言葉に努力を重ねてまいりました。皆様方のご厚情、ご支援のお陰で、売上高など業績も飛躍的に伸び、会社も社員も成長し、それなりに評価をいただけるようになりました。しかし、業績向上に満足し、あぐらをかいているのではないかと心配になり、このままで良いのかと悩むこともありました。そんな時、経産省の独立行政法人の中小機構北陸本部から、とても有難いアドバイスを頂きました。そのお陰にて「人を大切にする経営学会」の坂本光司先生のことを知り、道を開いていただいた訳です。
私たちは、坂本先生の多くの著書に学び、坂本先生にお会いしてすばらしいお人柄にも触れさせていただき、トーケンが目指すべき「会社のあり方とやり方」をご教示いただきました。まさにこれだ!「目からうろこ」です。「井の中の蛙大海を知らず」とはまさにこの事だと確信しました。新たに学び直そうと思い立ち、「人を大切にする経営学会」に入塾して、2年近くになります。坂本先生を始め、ご指導をいただく先生方のお陰で、トーケンは多くの気付きを頂き大きく変身できています。少しずつ「いい会社」に向かってきていることを実感し、全社員と共に喜び、感謝いたしております。
講演会開催を機に、私たちは更なる大きな志に向かって進んでおり、トーケンの企業理念「 『未来への胎動』 ~不易流行 変化を恐れず未来に向かって胎動する~」、この思いが必ず力になると確信出来ました。私たちの進むべき道には明るい未来が待っています。皆さんと共に力を合わせて、心を一つにしてより「いい会社」へ向かうことを心より願っております。ありがとうございました。
代表取締役会長 根上 健正
坂本光司先生 講演会開催について
2023年7月7日
来たる7月27日はトーケンの創立記念日です。53周年を迎えるに当たり、当社主催で「人を大切にする経営学会」の坂本光司先生の講演会をANAクラウンプラザホテル金沢にて開催することとなりました。
私共トーケンは2006年より第二創業期と位置づけ、「絶え間ない改革とノウハウ蓄積」を合言葉に努力を重ねてまいりました。皆様方のご厚情、ご支援のお陰で、売上高など業績も飛躍的に伸び、会社も社員も成長し、それなりに評価をいただけるようになりました。しかし、業績向上に満足し、少し増長し、あぐらをかいているのではないかと心配になり、悩むこともありました。そんな時に、経産省の中小機構北陸本部から、「人を大切にする経営学会」の坂本光司先生のことを聞かせていただきました。
これを機会に、坂本先生の多くの著作を学び、坂本先生のすばらしいお人柄に触れさせていただき、お話をお聞きし、トーケンが目指すべき「会社の在り方とやり方」はまさにこれだ!「目からうろこ」「井の中の蛙大海を知らず」とはまさにこの事だと確信しました。新たに学び直そうと思い立ち、「人を大切にする経営学会」に入塾して、もう2年近くになります。坂本先生のご指導のお陰で、トーケンはさらに大きく変身しました。今まで以上に、本当に「いい会社」に向かってきていることを実感し、全社員と共に喜び、実感しております。
私たちは大きな志に向かって進んでおり、まさにトーケンの企業理念「 『未来への胎動』 ~不易流行 変化を恐れず未来に向かって胎動する~」という思いです。
このような私たちトーケンの熱い想いの中で、坂本光司先生の講演会開催を計画したものです。関係各位の皆様のご出席を心よりお待ち致しております。
2023年7月吉日
代表取締役会長 根上 健正
越中八尾曳山祭り
2023年5月12日
ようやくコロナの感染問題も峠を越え、各地で「祭り」が盛んに開催されるようになりました。
私の故郷、八尾町でも「越中八尾曳山祭り」が5月3日に催されました。トーケンのゲストハウス「八尾四季邸・春の風」に多くの社員とご家族が集まり「祭り」を楽しんで頂きました。
ゲストハウス「春の風」の前は曳山角回しの見せ場にて、6台の曳山がそれぞれ町の名誉をかけて難しい角回しを競います。「ホリキのミッツのヨーカンボ」「サーヤーチ」などの独特の掛け声のもと、一斉に力を出し合い回します。上手に回すと観客から「うまいぞ!」と拍手喝采がわき起こります。それが励みとなり、若衆たちはさらに頑張ります。
私は「風の盆」の越中おわら節に哀愁を感じ胸が熱くなりますが、曳山祭りの笛などの音色と山車のかけ声に、血が騒ぐというか遠くにいても「居ても立っても居られなく」、自然と故郷八尾に向かってしまいます。
今年は生まれ育った「今町」の曳山総代より、「今町曳山の祭神菅原道真公(天神様)の前に着いて」との有難い嬉しい話を頂きました。
私も77歳喜寿の年ですので、喜んで参加しました。(写真)
幼少の頃から約70年ぶりの事です。前日から心がウキウキし、まるで子供に返ったかのようでとても楽しく、良い思い出となりました。実は、当日昼の曳山を見物して一旦金沢に帰ったのですが、夜の提灯山がどうしても見たいとやはり血が騒ぐ思いとなり、再び八尾に入りまして6台の提灯山を童心に帰った思いで見ておりました。
「故郷は本当に有難い!八尾に生まれて本当に良かった!故郷八尾に生まれたことは私の誇り!」故郷八尾の多くの皆様や亡き両親などに愛情一杯に育んでいただき、ただ感謝の念で胸が熱くなる一日でした。
令和5年5月吉日
代表取締役会長 根上 健正
女性活躍「えるぼし認定」
2023年4月28日
先月、厚生労働省より「えるぼし認定(3つ星)」を受けることが決定し、5月11日には石川労働局にて認定式に出席することになりました。2006年の私の社長就任以来、女性社員の活躍は、トーケンの成長、発展の原動力の一つであるとの認識で、女性社員の意識改革を促し、女性の働きやすい環境づくりや待遇改善などに努力してまいりました。今や、女性社員が活き活きとやりがいを持ち、高いモチベーションで頑張っている姿に感銘を受ける毎日です。
男女差ではなく能力差で評価し、責任感と自覚をもって業務に取り組んでいただいており、現在は10名もの女性管理職がいる組織体制となっています。正直に言うと、当初は責任の重い管理職に就くことに抵抗感のある社員の意識改革から始めたことを思い出します。女性ならではの家庭や家族、育った環境や先入観などもあり、女性社員自身の考え方にもいろいろなハードルもありましたが、女性陣の活躍がトーケンを元気にし、会社の発展に貢献できるという思いが浸透し、徐々に意識も変わり現在のように成長してきたと思います。
建設業は男性社会の職場と捉えられがちですが、今回の「えるぼし認定」を機会に、実際に全国の状況を調べてみると、やはり3つ星認定企業約1,500社のうち建設業は数十社程度に留まっており、トーケンはいかに取り組みが進んでいるかを改めて認識できる機会となりました。
近年のトーケンの先進的な取り組みについては、石川労働局「ベストプラクティス企業」認定、石川県経営者協会「かがやきカンパニー大賞」受賞、厚生労働省「高年齢者活躍企業コンテスト優秀賞」受賞、経済産業省「地域未来牽引企業」選定、そして今回の「えるぼし認定」と、高く評価をいただいております。
トーケンは「人を大切にする経営」を学び、今年度は「人を大切にする地域スーパーゼネコンの使命を果たす」をスローガンに、地域共生社会の実現への貢献を目指しています。私共は、これからの少子高齢化、人口減少の難しい時代には女性活躍が必須と考えており、女性の活躍があって初めて企業が発展すると確信し、取り組みを進めています。もちろん女性だけでなく、若年も高年齢者も障がい者も、皆が力を合わせて地域に貢献したいと願っています。
令和5年1月吉日
代表取締役会長 根上 健正
54期 新年度に向かって
2023年3月1日
関係各位には日頃より大変お世話になり、誠に有難うございます。第53期は大変厳しい中、業績目標を達成できたことは、社員の皆様の努力の賜物と有難く感謝致します。本当に良く頑張ってくれました。
さて、2023年に入って新型コロナ感染問題もようやく峠をこえつつあります。先行きは明るくなっておりますが、世の中はまだまだ混沌としている様です。やはりロシアのウクライナ侵攻などによる影響によって、世界情勢はエネルギー問題や資材高騰、納期遅れ問題など、建設環境は厳しくなっております。私たちのトーケンには、絶え間ない改革挑戦とノウハウ蓄積の長年の実績があります。あのリーマンショック時にも負けなかった変化対応力です。それらが脈々と息づいておりトーケン社員は本当に逞しく成長しているとの確信を持っています。
第54期を迎えるにあたり成長戦略を見直し、新最高経営戦略と致しました。噴射ロケット図に私の思いが凝縮されており、一つ一つに意味合いが込められております。今期のスローガンは「人を大切にする地域スーパーゼネコンの使命を果たす!」といたしました。副題は~「いい会社」で地域共生社会に貢献しよう~です。昨年より「人を大切にする経営学会」にて、経営の本質、あり方を学び、全国の「いい会社」の取組み事例を参考として坂本光司会長や講師の方々の学会での教えを真摯に受け止め、新たな「いい会社」づくりに邁進しております。本年は2年目となり成果も出て、改めて坂本先生とのご縁を頂いたことに感謝の念で一杯です。全社員が坂本先生の「もっと人を大切にする会社」を読み合せ、皆で語りあえることは全社員が共に心を一つにして「いい会社」づくりに邁進しているのだと嬉しくなります。この「五方良し」の経営は必ず、地域の五者から受け入れられ、めざしている「地域から愛され」「地域から選ばれ」社員が誇れる会社となり、益々トーケンの未来は明るいと確信するものです。
どうぞ皆様、トーケンの高い志を持った「いい会社」づくりへのご支援、ご厚情を切にお願いして「私の新年度に向かって」の会長だよりと致します。
令和5年3月吉日
代表取締役会長 根上 健正