会長室だより
加賀屋さんの「屋上庭園緑化」について
2023年11月15日

加賀屋 屋上庭園
この度、念願であった加賀屋さんでの植栽ユニット型の屋上庭園の工事が完成しました。思い返すと、私たちが屋上緑化事業に挑戦を始めて14年が経ちました。この間、失敗と反省、ある意味蟻地獄に入り込んだかのような思いの中、苦労の連続での事業となりました。しかし、環境大臣表彰を受賞したり、学術的に認められるなどの嬉しい出来事もありました。その間、「屋上セダム緑化」から脱却することもでき、ようやく「植栽ユニット型庭園緑化システム」の商品開発にこぎつけ、当社社屋の屋上庭園にて実験を重ね、自信を持って販売できると確信を持てるようになりました。
当社の「植栽ユニット型庭園緑化システム」の特徴として
- 優れた吸水性・保水性
- 植栽ユニット型で駐車場やテラス等どこでも短期間で設置可能
- ユニット型のため工事終了時に見栄えも良好
- ユニット基盤は薄く(t=96㎜)軽量で設置が簡単
- 雑草が生えにくく、省メンテナンスを実現
この様な庭園型緑化はあまり他に例がなく、私たちの自信作であると思っています。加賀屋さんが誇る雪月花の4台のシースルーエレベーターから、
私たちが心を込めて造ったすばらしい見栄えの屋上庭園を見ることができます。
「加賀屋さんのおもてなしの心」とマッチして、宿泊客の心の癒しになればと祈っています。
また、夜にはライトアップされ幻想的な雰囲気が醸し出されます。
代表取締役会長 根上 健正
今年の風の盆!
2023年9月4日
待ちに待った今年の「越中八尾おわら風の盆」は3日間全て天候にも恵まれ、多くの観光客が八尾の情緒や風情、芸能文化を堪能され、その満足げなお姿を拝見して、とても嬉しく思いました。
私共のゲストハウス「八尾四季邸 春の風」には、9月1日に「三霊山サミット」に出席された富山県の新田知事、石川県の馳知事、静岡県の川勝知事の三県知事がお見えになりました。私たちの心を込めたおもてなしの中で、今町の有志の皆様の地方衆と踊り手が、精魂込めて長年磨いてきた優美で情緒ある伝統芸能を披露して頂きました。また家の前ではパイプ椅子の特設席にて西新町の勇壮な男踊りなどを心ゆくまで堪能されていました。私たちにとってこの様な機会を得たことに、誇りと嬉しさで胸が一杯となる喜びの日となりました。関係各位の皆様方、そしてトーケンのスタッフの皆様のおかげと心より御礼申し上げます。
風の盆全体としては、新型コロナによる行動制限もようやく緩和されての行事であり、久々の坂の町の活況です。ぼんぼりに柔らかい光がともり、坂の町を照らすとあたり一帯が幻想的な雰囲気に包まれます。八尾の風情が堪能できる瞬間です。
「八尾に生まれて本当に良かった」と思える程、胸が熱くなります。
代表取締役会長 根上 健正
坂本光司先生の講演会を終えて
2023年7月28日
7月27日の創立記念日に、当社主催で坂本光司先生の講演会を開催いたしました。日頃より大変にご厚情をいただいている大切なお客様、そして車の両輪として共に力を合わせて工事に携わって頂いている、取引業者の皆様をはじめ、こよなく愛する社員を含めて総勢250名ものご出席を頂きました。演題は「成長する企業の法則的特長」です。講演会に出席した全員が熱心に耳を傾けていることを拝見して、嬉しく有難い一日となりました。
さて、私共トーケンは17年前の2006年より第二創業期と位置づけ、「絶え間ない改革とノウハウ蓄積」を合言葉に努力を重ねてまいりました。皆様方のご厚情、ご支援のお陰で、売上高など業績も飛躍的に伸び、会社も社員も成長し、それなりに評価をいただけるようになりました。しかし、業績向上に満足し、あぐらをかいているのではないかと心配になり、このままで良いのかと悩むこともありました。そんな時、経産省の独立行政法人の中小機構北陸本部から、とても有難いアドバイスを頂きました。そのお陰にて「人を大切にする経営学会」の坂本光司先生のことを知り、道を開いていただいた訳です。
私たちは、坂本先生の多くの著書に学び、坂本先生にお会いしてすばらしいお人柄にも触れさせていただき、トーケンが目指すべき「会社のあり方とやり方」をご教示いただきました。まさにこれだ!「目からうろこ」です。「井の中の蛙大海を知らず」とはまさにこの事だと確信しました。新たに学び直そうと思い立ち、「人を大切にする経営学会」に入塾して、2年近くになります。坂本先生を始め、ご指導をいただく先生方のお陰で、トーケンは多くの気付きを頂き大きく変身できています。少しずつ「いい会社」に向かってきていることを実感し、全社員と共に喜び、感謝いたしております。
講演会開催を機に、私たちは更なる大きな志に向かって進んでおり、トーケンの企業理念「 『未来への胎動』 ~不易流行 変化を恐れず未来に向かって胎動する~」、この思いが必ず力になると確信出来ました。私たちの進むべき道には明るい未来が待っています。皆さんと共に力を合わせて、心を一つにしてより「いい会社」へ向かうことを心より願っております。ありがとうございました。
代表取締役会長 根上 健正
坂本光司先生 講演会開催について
2023年7月7日
来たる7月27日はトーケンの創立記念日です。53周年を迎えるに当たり、当社主催で「人を大切にする経営学会」の坂本光司先生の講演会をANAクラウンプラザホテル金沢にて開催することとなりました。
私共トーケンは2006年より第二創業期と位置づけ、「絶え間ない改革とノウハウ蓄積」を合言葉に努力を重ねてまいりました。皆様方のご厚情、ご支援のお陰で、売上高など業績も飛躍的に伸び、会社も社員も成長し、それなりに評価をいただけるようになりました。しかし、業績向上に満足し、少し増長し、あぐらをかいているのではないかと心配になり、悩むこともありました。そんな時に、経産省の中小機構北陸本部から、「人を大切にする経営学会」の坂本光司先生のことを聞かせていただきました。
これを機会に、坂本先生の多くの著作を学び、坂本先生のすばらしいお人柄に触れさせていただき、お話をお聞きし、トーケンが目指すべき「会社の在り方とやり方」はまさにこれだ!「目からうろこ」「井の中の蛙大海を知らず」とはまさにこの事だと確信しました。新たに学び直そうと思い立ち、「人を大切にする経営学会」に入塾して、もう2年近くになります。坂本先生のご指導のお陰で、トーケンはさらに大きく変身しました。今まで以上に、本当に「いい会社」に向かってきていることを実感し、全社員と共に喜び、実感しております。
私たちは大きな志に向かって進んでおり、まさにトーケンの企業理念「 『未来への胎動』 ~不易流行 変化を恐れず未来に向かって胎動する~」という思いです。
このような私たちトーケンの熱い想いの中で、坂本光司先生の講演会開催を計画したものです。関係各位の皆様のご出席を心よりお待ち致しております。
2023年7月吉日
代表取締役会長 根上 健正
越中八尾曳山祭り
2023年5月12日
ようやくコロナの感染問題も峠を越え、各地で「祭り」が盛んに開催されるようになりました。
私の故郷、八尾町でも「越中八尾曳山祭り」が5月3日に催されました。トーケンのゲストハウス「八尾四季邸・春の風」に多くの社員とご家族が集まり「祭り」を楽しんで頂きました。
ゲストハウス「春の風」の前は曳山角回しの見せ場にて、6台の曳山がそれぞれ町の名誉をかけて難しい角回しを競います。「ホリキのミッツのヨーカンボ」「サーヤーチ」などの独特の掛け声のもと、一斉に力を出し合い回します。上手に回すと観客から「うまいぞ!」と拍手喝采がわき起こります。それが励みとなり、若衆たちはさらに頑張ります。
私は「風の盆」の越中おわら節に哀愁を感じ胸が熱くなりますが、曳山祭りの笛などの音色と山車のかけ声に、血が騒ぐというか遠くにいても「居ても立っても居られなく」、自然と故郷八尾に向かってしまいます。
今年は生まれ育った「今町」の曳山総代より、「今町曳山の祭神菅原道真公(天神様)の前に着いて」との有難い嬉しい話を頂きました。
私も77歳喜寿の年ですので、喜んで参加しました。(写真)
幼少の頃から約70年ぶりの事です。前日から心がウキウキし、まるで子供に返ったかのようでとても楽しく、良い思い出となりました。実は、当日昼の曳山を見物して一旦金沢に帰ったのですが、夜の提灯山がどうしても見たいとやはり血が騒ぐ思いとなり、再び八尾に入りまして6台の提灯山を童心に帰った思いで見ておりました。
「故郷は本当に有難い!八尾に生まれて本当に良かった!故郷八尾に生まれたことは私の誇り!」故郷八尾の多くの皆様や亡き両親などに愛情一杯に育んでいただき、ただ感謝の念で胸が熱くなる一日でした。
令和5年5月吉日
代表取締役会長 根上 健正
女性活躍「えるぼし認定」
2023年4月28日
先月、厚生労働省より「えるぼし認定(3つ星)」を受けることが決定し、5月11日には石川労働局にて認定式に出席することになりました。2006年の私の社長就任以来、女性社員の活躍は、トーケンの成長、発展の原動力の一つであるとの認識で、女性社員の意識改革を促し、女性の働きやすい環境づくりや待遇改善などに努力してまいりました。今や、女性社員が活き活きとやりがいを持ち、高いモチベーションで頑張っている姿に感銘を受ける毎日です。
男女差ではなく能力差で評価し、責任感と自覚をもって業務に取り組んでいただいており、現在は10名もの女性管理職がいる組織体制となっています。正直に言うと、当初は責任の重い管理職に就くことに抵抗感のある社員の意識改革から始めたことを思い出します。女性ならではの家庭や家族、育った環境や先入観などもあり、女性社員自身の考え方にもいろいろなハードルもありましたが、女性陣の活躍がトーケンを元気にし、会社の発展に貢献できるという思いが浸透し、徐々に意識も変わり現在のように成長してきたと思います。
建設業は男性社会の職場と捉えられがちですが、今回の「えるぼし認定」を機会に、実際に全国の状況を調べてみると、やはり3つ星認定企業約1,500社のうち建設業は数十社程度に留まっており、トーケンはいかに取り組みが進んでいるかを改めて認識できる機会となりました。
近年のトーケンの先進的な取り組みについては、石川労働局「ベストプラクティス企業」認定、石川県経営者協会「かがやきカンパニー大賞」受賞、厚生労働省「高年齢者活躍企業コンテスト優秀賞」受賞、経済産業省「地域未来牽引企業」選定、そして今回の「えるぼし認定」と、高く評価をいただいております。
トーケンは「人を大切にする経営」を学び、今年度は「人を大切にする地域スーパーゼネコンの使命を果たす」をスローガンに、地域共生社会の実現への貢献を目指しています。私共は、これからの少子高齢化、人口減少の難しい時代には女性活躍が必須と考えており、女性の活躍があって初めて企業が発展すると確信し、取り組みを進めています。もちろん女性だけでなく、若年も高年齢者も障がい者も、皆が力を合わせて地域に貢献したいと願っています。
令和5年1月吉日
代表取締役会長 根上 健正
54期 新年度に向かって
2023年3月1日
関係各位には日頃より大変お世話になり、誠に有難うございます。第53期は大変厳しい中、業績目標を達成できたことは、社員の皆様の努力の賜物と有難く感謝致します。本当に良く頑張ってくれました。
さて、2023年に入って新型コロナ感染問題もようやく峠をこえつつあります。先行きは明るくなっておりますが、世の中はまだまだ混沌としている様です。やはりロシアのウクライナ侵攻などによる影響によって、世界情勢はエネルギー問題や資材高騰、納期遅れ問題など、建設環境は厳しくなっております。私たちのトーケンには、絶え間ない改革挑戦とノウハウ蓄積の長年の実績があります。あのリーマンショック時にも負けなかった変化対応力です。それらが脈々と息づいておりトーケン社員は本当に逞しく成長しているとの確信を持っています。
第54期を迎えるにあたり成長戦略を見直し、新最高経営戦略と致しました。噴射ロケット図に私の思いが凝縮されており、一つ一つに意味合いが込められております。今期のスローガンは「人を大切にする地域スーパーゼネコンの使命を果たす!」といたしました。副題は~「いい会社」で地域共生社会に貢献しよう~です。昨年より「人を大切にする経営学会」にて、経営の本質、あり方を学び、全国の「いい会社」の取組み事例を参考として坂本光司会長や講師の方々の学会での教えを真摯に受け止め、新たな「いい会社」づくりに邁進しております。本年は2年目となり成果も出て、改めて坂本先生とのご縁を頂いたことに感謝の念で一杯です。全社員が坂本先生の「もっと人を大切にする会社」を読み合せ、皆で語りあえることは全社員が共に心を一つにして「いい会社」づくりに邁進しているのだと嬉しくなります。この「五方良し」の経営は必ず、地域の五者から受け入れられ、めざしている「地域から愛され」「地域から選ばれ」社員が誇れる会社となり、益々トーケンの未来は明るいと確信するものです。
どうぞ皆様、トーケンの高い志を持った「いい会社」づくりへのご支援、ご厚情を切にお願いして「私の新年度に向かって」の会長だよりと致します。
令和5年3月吉日
代表取締役会長 根上 健正
新春のご挨拶
2023年1月1日
新年あけましておめでとうございます。関係各位には日頃よりお世話になっております。この場をお借りしまして御礼を申し上げます。
皆様方は正月休暇をいかが過ごされましたでしょうか。私は自宅にて、混沌としている世界の情勢や日本国、そして私達トーケンの将来構想など、浅学ながら考えておりました。昨年は、本当に世の中が激動の時代、そして新型コロナ問題に振り回される一年でありました。そんな中でもトーケンは勢いがあり、新しいことに挑戦する気概は充分に満ちていると、意を強くすることができることは本当に有難いことです。社員の努力や関係各位のご支援の賜物と厚く感謝しております。
さて、2023年はいかに会社を変え、成長させていくのか。さらなる高みを目指す志を持ち、「人を大切にする経営」を深く学び、実践を通して社員を会社を変身させていく「大事な年」と位置づけています。本年は「日本でいちばん大切にしたい会社」大賞に応募することを決意致しました。7月27日の創立記念日には、尊敬する坂本光司先生の講演会を、金沢ANAホテルにて開催することとしました。これは、トーケンとトーケン労災互助会の共催とします。私共の大切なお客様や取引業者の経営者もご招待し、互助会会員と全社員を合わせて約200名が参加する会となります。坂本光司先生のご講演を通じてお互いに理解し合い、これから先のトーケンのあるべき姿に向かって、さらに改革・改善を推し進める力にしたい。私達の願いである「支え合う地域共生社会」を目指し、努力を重ねて参ります。
昨年末には、社内行事を担当する厚生委員の社員有志から、「みんなでトーケンの家族になろうよ!」という提言がありました。なんと素晴らしい提言かと嬉しくなりました。社員みんなが「トーケンの家族」である。私自身も秘かにこの様な会社にしたいと考えていましたが、社員有志からこの様な提言がされるとは、私の長年のトーケン愛着の思いが社員皆の心にも根付いていると思える程、本当に嬉しく思います。社員全員が人を大切にする思いやりの気持ちを持った会社に変身し、大きく成長していると感じ、本当に感謝の念で胸が一杯です。これこそ、坂本先生のご本「もっと人を大切にする会社」ではないかとさえ思います。
新しい年を迎え、希望に満ちた明るい未来を共に祝いましょう。「トーケンここにあり」と地域から評価され、社員が誇れる自慢の「いい会社」を目指して、本年も頑張って参りたいと思います。
令和5年1月吉日
代表取締役会長 根上 健正
雑 感
2022年11月9日
皆様方には、日に日に厳しくなる寒空の中での毎日の業務、本当にご苦労様です。
まだ本年を振り返るには時間がありますが、感想といえば、世界も日本国も本当に「激動が続く年」の一言に尽きます。何をおいても世界情勢ではプーチンのウクライナ侵攻です。この暴挙が世界を震撼させ、ウクライナ国民の人道を踏みにじり、苦しみを与え、心を痛める毎日となっています。この戦争によってエネルギー、特に石油や天然ガスの高騰・不足となって世界経済が大きな痛手を受け、さらに穀物までに影響が及び、本当に困っている人たちが多くいます。これらは世界中の物価高騰を招き、私達の建設資材にも大きく影響が出ており大変な状況となっております。また日本国では、安部元総理銃撃事件への岸田総理の後手後手の対応によって国民からの政権支持率も下がり、本当に憂慮しています。旧統一教会問題への対応に汲汲として、国内のとても重要かつ緊急の課題が置き去りにされているのではないかと心配になります。関係各位の奮起を期待しております。
さて、我々トーケンはコロナ禍が続く中でも勢いを持続し、今期もトーケン単独で100億円の売り上げ7年連続の達成が見込まれており本当に心強く思っております。これは伊野社長を中心とする全社員が力を結集した賜物です。本当に感謝の一年です。また、今年の活動の中で特に有り難かったのが、人を大切にする経営学会の坂本光司先生との出会いです。「井の中の蛙大海を知らず」、私は経営者としての今の状況に満足し、かつ過信しているのでは、と反省の中で大きな気付きと感動がありました。坂本先生とのご縁をいただいたことで、経営のあるべき姿を学び、目指したい大きな志を見出す、トーケンの未来に新しい光明が差す思いです。また、石川県の代表企業としてご推薦を受け、厚生労働省の高年齢者活躍企業コンテストにも挑戦し、私達の取り組みと活動が認められて全国の企業の中から厚生労働大臣表彰優秀賞に選ばれました。表彰式当日には、東京イイノホールにて「人を大切にするトーケンのダイバーシティ経営」の発表とトークセッションにも登壇し、トーケンの高い志を語りました。この受賞は、私達の日頃の熱い想い「人を大切にする経営」の志が高く評価されたと有り難く思い、心から感謝いたしております。
今年7月から10月までは、新聞に連載された坂本先生の記事「この道」を全社員と共に毎日読み合わせ、坂本先生の熱い想いと行動に感動と共感を覚え、私達の心に深く響きました。今の私達の取り組みが、坂本先生が提言されている内容と合致することも多く、意を強くしていますが、まだまだ学び足りない点もあって、新たに本質を掴んで学び直そうと決意致しました。このことは、本年最大の収穫であったと言っても過言ではありません。私達のこれからの努力には、社内総力が必要となります。伊野社長共々、全社員と心を合わせ、より良い会社になるよう深化してまいります。これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
令和4年11月吉日
代表取締役会長 根上 健正
高年齢者活躍企業コンテスト 厚生労働大臣賞受賞にあたり
2022年10月11日
10月5日、東京都内にて厚生労働省と独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構が共催する「高年齢者活躍企業フォーラム」が開催されました。「高年齢者活躍企業コンテスト」の表彰式等が行われ、当社は厚生労働大臣賞受賞企業として出席し、受賞者による事例発表とトークセッションに私が登壇しました。
当社は、独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 石川県支部から推薦を受け、「石川の代表企業」としてコンテストへの応募をお願いしますとの事でした。私共は一般製造業や食品製造業・小売業などとは異なる、建設技術者を中心とする技術集団です。正直、高年齢者の雇用には難しい側面もありましたが、せっかく豊富な技術と働く意欲を持っていながら機会を与えられない大手ゼネコン定年退職者への求職支援と、私共の立場からは力を借りて会社の変身に役立てたいとの思惑もあっての取り組みとなりました。それまで培った技術を若手育成のための指導役として生かしていただき、蓄積された豊富な技術やノウハウを若手社員に伝授して欲しいという私共の想いと、働きたいという方の想いが一致しました。ノルマなどを持った責任者としての役割でなく、持ち味や個性を生かして、楽しく笑顔で若手社員と接触していただきたい、また、人生経験を生かし、建設マンとして社会人としての自覚や責任感についても指導していただきたいという想いも伝えました。
また当社は、地域のお役に立ちたい、必要とされる企業になりたいという経営信条を掲げております。これが地域共生社会への実現に貢献したいという願いにつながり、女性高年齢者の活躍の場となっている高齢者介護施設紹介センター「ウチシルベ」や、障がい者就労支援「植彩インテリアBuddy」生産事業などを始めることとなりました。女性高年齢社員は新しい事業の難しさを乗り越え、やりがいを持って活き活きと働いてくれています。
この様に、高年齢者の活躍が会社を大きく変え、社員の意識改革を促し、技術力、管理力の向上につながり、信用力が増す、前向き思考のプラスのサイクルとなってトーケンの成長路線が確立していくことは間違いないと確信しました。
フォーラムでは、これらの活動を「人を大切にするダイバーシティ経営」と題して発表しました。他社の事例発表を拝聴したり、自らトークセッションに登壇し、どの企業も素晴らしい取り組みだと感じましたが、トーケンの取り組みは時代の求めに合致しており、何よりも「社員を大切にする」「地域の人々を大切にする」という私たちの高い志は大いに誇れるという事を強く実感いたしました。これから益々「人を大切にする経営」を志として「地域共生社会」実現に力を合わせて取り組みたいと強く願います。
令和4年10月吉日
代表取締役会長 根上 健正
故郷の風の盆は有り難い!
2022年9月7日
待ち遠しかったあの「越中八尾 風の盆」。新型コロナ感染問題のため、ようやく3年振りに開催されました。まだまだ続いている新型コロナのために、規模を「小さな風の盆」と銘を打っての縮小型となりました。300年続く伝統文化を守り続ける誇りを胸に、芸を磨いてのおわらを受け継ぐ各町の担い手たちの情緒あふれる三味線や胡弓の音色と唄、踊りが人々を魅了して胸高鳴る程に感動致しました。特に出身地今町の有志の皆様にはコロナ渦の中、そして雨天の中、大変な足元の悪い中を春の風までお越しいただきました。生まれ故郷は本当に有難い。八尾今町に生まれ育った事を心より感謝します。
本来なら、私共のゲストハウス「八尾四季邸 春の風」のお披露目するために、かねてから積極的にお客様をご招待し、「風の盆」を堪能、満喫して頂くべく、段取りをしたいと考えておりましたが、思い通りにはいきません。新型コロナ感染問題と雨天の予想、その上規模縮小の中での開催は、多くの制約の中で試行錯誤の連続でした。いくつかの反省点はあるものの、結果としては満足できる開催だったと自負しております。来年こそは一切の心配の無い様にと、故郷八尾「風の盆」を心より満喫して頂くことを願っております。
さて、今年の難しい状況の中を、トーケン女性スタッフを中心に男性営業スタッフの皆さんの大変な努力の中、おもてなしの心や提供する心を込めた料理など、PDCAを廻しながら対応を考えてくれました。この事からトーケンの総合力が結集され、難しい状況の中本当に良くやってくれましたスタッフの皆様には心より感謝しております。又、雨天やどん天の中を無理してご出席いただきました皆様には満足して頂ける状況ではありませんでしたが、心より有難く感謝しております。来年は素晴らしい「風の盆」にしたいと強く願うものです。
令和4年9月吉日
代表取締役会長 根上 健正
トーケンアカデミー激励のことば
2022年8月31日
本日は、社員の皆様、そして新入社員受講生の皆様、トーケンアカデミー修了式、誠におめでとうございます。岡校長を始め、社内、社外の講師やスタッフの皆様、本当に有難うございました。
「人を大切にする経営をめざす」私たちは、いかにして新入社員の皆様が安心して建設技術者の道、すなわち設計や現場業務に不安なく、自信を持ってスタートできるか、そのために学んでいただきたい事とは何かを考え、カリキュラムを岡校長にお願いしました。建設の「創る喜び」「やりがい」「働く事の意味合い」「社会人としての自覚・責任」など技術だけでなく社会全体のことも学んで欲しいとも欲張っております。受講生は「同期の桜」これからの「大切な仲間」として共に支え、励まし合って建設マンとして立派に成長して頂きたい。新入社員がやがて一人前の建設人、社会人として成長することが何よりも「人を大切にする」志と同じ目的と考える訳です。今、時代はさらに大きく変化しようとしています。トーケンはこの荒波に打ち勝ち、トーケンの新時代を築いて頂きたい。若い君たちが従来のやり方に捉われず、新しい工法まで提案し、建設管理まで変えて行こうと熱い想いが生まれてくれれば、大きな時代の変化に対応できる逞しい社員が生まれ、「エンジン内蔵型社員」すなわち、「会社のことはワガコト」真の「社員が主役」の会社になると期待致します。
最後に、沢尚樹、島崎数馬、小川優真、小林虎太郎の4名の諸君が、これから切磋琢磨の中で「共に悩み、苦しみ、喜びを分かち合い」この分かち合いの、この心が真の友情が生まれる事と考えます。私はこのアカデミーの仲間、すなわち皆さん全員がトーケンの将来を担うホープに成長してもらいたいと切に願っております。頑張って下さい。以上で、私の激励の言葉と致します。ありがとうございました。
代表取締役会長 根上 健正
感動の「人を大切にする経営学会」
2022年7月13日
関係各位におかれましては、連日の猛暑の中を本当にご苦労様です。日頃よりご厚情、ご支援を賜り厚く御礼を申し上げます。
さて、先日久しぶりに東京へ出張いたしました。相変わらず人の多い事、そして建設現場ではタワークレーンも沢山建っており、コロナ禍でありながらも活気溢れる首都圏に、やはり東京は違うなあと実感してまいりました。出張の目的はというと、「人を大切にする経営大学院事業 経営人財塾5期 中小企業人本経営EMBAプログラム」に、当社の木下理恵 広報課長が入塾し、坂本光司先生が主張されている「人を大切にする経営」における高い志や理想を肌で感じるため、また、木下課長が一生懸命に学んでいる姿も含め、勉強会の内容を知るためでした。
過去には、私もさまざまな勉強会や講演会に参加してきましたが、これほど受講生全員が真剣に、そして懸命に講師の話を聞いている姿を見るのは初めての経験であり、とても感動しました。坂本先生の「人を大切にする経営」の理想とする高い志を全員で共有し、学ぼうとする姿勢は、勉強会の様子に色濃く表れていると実感しました。もちろん先生方の講演内容も目頭が熱くなるほどの胸を打つ内容ですが、その後の塾生からの質問に答える講師の先生方の真剣な対応をみて、こんな立派な勉強会に参加している木下課長に「このような機会をいただき本当に有難い、感謝だね!」と声を掛けました。
坂本先生の「人を大切にする経営学」の主旨や考えを日本中に広めたいとの熱意や志が受講生全員にも伝わっていると、私も非常に感銘を受けました。とにかく、坂本先生をはじめとする講師の先生方の「人を大切にすることとはこんなに人にやさしくなれるのか」と講演を聞きながら涙を流し感動している受講者の姿が印象的でした。
これまでのトーケンは、社員の努力のお陰にて北陸の地で第2創業期としての改革、変革を推し進め、成長発展させながら大きく変身し、誇りの持てる会社、良い会社になったと自信を持てるようになりました。しかし、「井の中の蛙大海を知らず」というように、もしかしたらこれまでの成果を誇り、過信していないだろうか?との思いも生まれ、今後の方針を模索していたところに坂本先生とのご縁を頂きました。改めて更なる高みを目指し、挑戦したいとの想いから、「人を大切にする経営学会」の教えを学ぶことになったのです。
いかなる時もトーケンは、絶え間ない改革に挑戦している、この行動力があるから未来は明るく光り輝いています。社員一同力を合わせて共に頑張ってまいります。
代表取締役会長 根上 健正
八尾四季邸「春の風」と越中八尾曳山祭のお披露目について
2022年5月11日
先日の大型連休中の5月3日は、春の風の様に爽やかな晴天に恵まれました。
昨年改装を終えたトーケンの研修所、八尾四季邸「春の風」(※写真)で社員とご家族の皆さんへのお披露目会を開催しました。大変な盛況の中を、総勢80名もの皆様が訪れてくれました。
八尾四季邸「春の風」のお座敷には、石川県のために大変ご尽力いただき敬愛する前石川県知事の谷本正憲さんが書かれた「春風秋霜」の揮毫(※写真)が掲げられており、味わい深い字を見て、訪れた皆さんが「谷本前知事の字は本当に上手いね!」と感心し喜んでいました。
また、「春の風」建物内は古民家の風情があり、八尾の町民文化を感じていただく機会ともなりました。越中八尾曳山祭りの山車と共に八尾の街並みを散策して楽しんで頂けたと思います。「春の風」前の道路は、山車の角廻しの見せ場であり、最高の場所で見物することができました。皆さんの笑顔を見て嬉しくなり、故郷八尾に生まれ育ったことを誇りに思い、感謝の念で一杯でした。また、夜には三年ぶりに提灯山(※写真)が巡行されました。
令和4年5月吉日
代表取締役会長 根上健正
令和4年度トーケンアカデミー開校式 激励のことば
2022年4月13日
皆さんお早うございます。本日はトーケンアカデミー第3期生の開校式です。新入社員の皆様には、ご入校、誠におめでとうございます。先ほど伊野社長、岡校長からも縷々お話がありましたが、私からは激励のことばとして一言申し上げます。
今年のアカデミーは3期目となります。これまでのカリキュラムや運用の反省を含め、どうしたら研修内容が良くなるのか、受講生や受入現場の所長にも意見を聞くためアンケートを実施し、その内容をもとに改善して今期のカリキュラムをスタートいたします。私が考えるトーケンアカデミーの目的は、とにかくここで学ぶことで、皆さんが同期生として生涯に亘る仲間づくり、欲を言えば友情を育んでもらえれば良いなあという想いがあります。そして、社会人として、建設マンとして、トーケンマンとして初めての現場業務を前に、皆さんが安心して、希望を持って業務に就いていただけるようにということが願いです。そのために、世の中のことや会社勤めとは、人間関係づくり、上手く世渡りするコツなどに至るまでを学んでいただければ素晴らしいと思います。もちろん、建築技術や安全管理など現場で必要な初歩的な事を学んでいただき、一日も早く即戦力になっていただければ、これほど嬉しく有難いことはない、それが開校にあたっての私の想いです。
いよいよ今日からアカデミーがスタートいたします。昔、私が先輩から指導を受けていたことを思い出しました。「聞くは一時の恥 聞かぬは一生の恥」。疑問に思ったこと、知らない事があれば、何でも勇気を出して質問をしてください。トーケンは、大企業の様な減点主義ではありません。人を大切にし、一人前にする加点主義で社員を評価し、成長できるよう促しています。社員の成長があってはじめて会社が成長できるという考えです。「成長するも停滞するも、社員(人財)あってのこと」なのです。
もうひとつ、A君とB君の話です。A君は毎日時間を見つけて本や新聞などを読み、知識を得て知恵づくりに努力していました。一方、B君はそのような思いもなく、毎日漠然と過ごしていました。10年後にどれだけ差がつくか考えていただきたい。私は、入社当時、上司からこの話を聞かされたことが忘れられない程、その上司に感謝しております。会社というところは、人間関係を学び、幸福になるための「人生大学」だと思っています。どうか、先輩社員の皆さんは、可愛い後輩には親切に、思いやりを持って接してください。
皆さんの頑張り、奮起を期待して、私からの激励のことばといたします。
代表取締役会長 根上健正