社員のモチベーションを高める
2024年8月1日

講演会の様子
7月初めに「人を大切にする経営学会」中部支部主催の講演会がありました。
今年、大賞を受賞した当社の根上会長の講演、さらに昨年受賞の北國銀行さんの講演と続き、
最後に学会の坂本光司先生による講演『社員のモチベーションを高める経営学』を聴講しましたが、
その講演で再認識したことを書き留めておきます。
これまで「人を大切にする経営」について
お客様など社外の方への説明は、わかりやすさから
「五者経営」を話の中心に置いていました。
企業が大切にすべきは
第一に社員とその家族、
第二に協力会社の社員とその家族、
第三に顧客、
第四に地域社会の人々、
第五が株主や支援機関といった具合です。
つまり、五者に順位をつけることで、
ことさら内なる社員と一緒に仕事をしてくれる人たち、
そしてそれぞれの家族の大切さを力説していたのです。
この認識に間違いはないのですが、
それはあくまでもカタチやプロセスの話。
「人を大切にする経営」の根幹は「社員のモチベーションを高める」ことにある
と坂本先生の講演で再認識した次第です。
要点を抜粋して整理してみました。
・企業の業績は好不況など外部環境や優秀な人財の存在が決めるのではない
・企業の業績はそこで直接・間接的に働く社員とその社員を支援する家族のモチベーションのレベルが決定する
・つまり、企業の業績格差はビジネスモデル力の格差や人材力の格差ではなく、社員のモチベーションの格差なのである
・それゆえ、経営者や経営幹部の最大の仕事は社員のモチベーションを高める経営の実践にこそある
さらに坂本先生は社員のモチベーションが高い企業像として、次の事柄を挙げていらっしゃいました。
・仕事を通じた成長実感がある
・経営陣の方針や方向性が一致している
・上司や先輩は社員の育成に力を注いでいる
・顧客の情報共有が常になされている
どの内容も第二創業期以来、私たちが目指してきたことだと誇らしく聞き入っていました。
けれども、それもまだ道半ば。いっそうの努力と工夫を重ねる余地があると思います。
また、慢心や油断が組織を疲弊させたり、価値観を歪めたりすることもあるかもしれません。
長年積み上げてきたものを守るために「社員のモチベーションを高める」思考と行動を幹部社員として率先していきたいものだ、と肝に銘じた次第です。
T.O.