第2章 地域スーパーゼネコンになるための戦略

 技術力向上作戦

トーケンは創立時より異色の建設業としてのスタートであった。土地活用による宅地分譲や商業店舗開発などを得意とする不動産関連事業や、ユーミーマンションFC参画による賃貸マンション建設事業などを主要業態として成長してきた。

土地活用に強い企業としての評価は受けるものの、建設本業における技術力は弱いとの指摘もあった。

私根上の社長就任に伴い、建設業の将来を見据え、事業戦略の構築、すなわち生き残り戦略を熟慮する中、どうしたら技術力を向上させることができるのかが、大きな悩みであった。

 

ある時、「技術は企業にある。しかし、その技術は個人が持っている」と気づいた。まだまだ働く気力も体力もある優秀な人材であっても、60歳という定年の縛りによりやむを得ず退職しなくてはならない方々も多くいる。私の元同僚らからの相談を受けたり、こちらからの声掛け等の結果、優秀な大手ゼネコンのOBが3名も入社してくれることになった。

この方たちへの敬意をこめて、「技師長」として役割を果たしていただく活躍の場をつくる。これがトーケンの「技師長制度」の始まりであった。

 

技師長制度とOJTによる技術力向上作戦

■建築施工管理担当技師長 1名  ■エンジニアリング担当技師長 1名

■設計監理担当技師長   1名  ■建築品質管理担当技師長   1名

■設備管理担当技師長   1名  ■安全管理指導顧問      1名

計6名の大手ゼネコンOBの指導を得ている

 
~技師長の役割~

地域スーパーゼネコン並みの工事長、設計長の育成と若手社員のOJT教育など、全社の技術力向上に努める

・着工前検討会 ・大型案件工法検討会 ・現場視察指導 ・設計監理指導
・安全パトロール ・竣工検査 ・工務部勉強会講師 ・若年社員OJT ・ISO指導 等

 
 

提案力強化作戦

地域のお客様はトーケンに何を期待されているのか。そのニーズとは、いろいろと考える中で、安心して相談できる会社はないのか?言うなれば大事な資産について相談できる信頼のおける会社が有れば任せたいのだが!
会社はもちろん、社員個人にも信用がなければ、そのような信頼は得られない。「お客様の資産価値創造のお役に立てる」この大事なことを任せられるには、土地のこと、税のこと、事業のこと、行政のこと、建設全体のことなどを学び、ノウハウを蓄積する。その上で信用される人間形成を創り上げる。そしてお役に立つ。
それが、真の「建設総合サービス業」であり、「地域のスーパーゼネコン」を目指す大義とも考える。
そんな優秀人材をどう確保・教育するか。

 

■営業・開発部員は不動産活用のノウハウを蓄積し、相続税などの税にも強くなり顧客の資産価値創造のお役に立つ
■建設技術・設計力を向上させ、顧客ニーズに対応できる提案力を強化し、顧客のお役に立つ

 

トーケンが真の建設総合サービス業を業態として、顧客満足経営に基づき「顧客の資産価値創造のお役に立つ」、そんな逞しい信頼のおける社員をどのように育成して「真のプロ集団」となれるようするのか、提案力強化作戦と共にトーケンの大きな課題である。
 
 

品質の裏付けのある価格対応力をつける

「地域スーパーゼネコン」を目指すことがトーケンの大義である。大手ゼネコン並みの品質で、顧客ニーズに応えることのできるコスト力を付ける。つまり、品質の裏付けある価格力がとても大事である。
そのためにどうするのか、日頃から原価意識を持ち、工法改善や省力化への絶え間ないノウハウ蓄積への努力が重要課題である。

 
その他に取り組むこととして、

① 価格競争の熾烈な戦いから逃げずに、積極的に立ち向かい、その上で、厳しいコストの実態を見極める
② 与信力の高さから、トーケンとの取引は大丈夫という、取引業者の選定の枠を拡げる
③ 着工前検討会などでの現場工法計画や、川上での早期手配をスピードをもって行う
④ 実勢価格を常に把握して交渉を有利にする

絶え間ない改革(革新)とノウハウ蓄積への日常の努力による生産性向上

 

与信力向上作戦 ~大手に対抗するため評価点を上げる~

信用のバロメーターをはかるには、民間調査会社の評価点も重要である。そのためどうするのかは、総合的経営力にあると気付いた。財務力があっても成長戦略が立てられないと企業は継続できない。お客様から信頼を得るには、月次決算をしっかり行い、四半期ごとに経営状況をオープンにすることも大事と判断し、実行している。
 

① 会社決算事業報告を積極的にオープンにして関係団体に公表する

② 経営状況分析を常に行い、積極的に全社員と情報共有し、改善努力をする

③ 経営方針に基づく、中期事業計画などの事業の生き残り策などを積極的に公表する

 
 

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第3章 多柱経営の傘が重要

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